ドラマ『アライブ』に対する患者視点での感想

腫瘍内科医(がん専門医)に光をあてたドラマ『アライブ』。松下奈緒さん主演で、木曜22:00からフジテレビ系で放映されています。第1回は卵巣がん、第2回は乳がんがテーマで、自分と重なる描写も多く緊張感を持ちながら見ていました……。

2015年に乳がんの告知を受けて以来、しばらくの間、がんをテーマにした映画やドラマ、さらにはニュースまで、見ることができませんでした。特に若い芸能人ががんになったニュースには本当に辟易したし、ふと読んでいた小説に「がんで死んだ」とか「若くして大病に」いった描写が出てくると、すぐに読むのを辞めていました。世の中の作品は、どうしてこんなにがんを患うのだろう……?

それから4年ほど経ち、やっと自らドラマを見れるようになりました。何人もの同じような境遇の方たちに会ったことや、このAFTER5を立ち上げたことなどの経験から、がんといっても人それぞれで、ドラマと自分の人生には何の関係もない(共感しすぎなくて良い)ということやっと理解できたからだと思います。それと、告知や治療のショックから、立ち直ってきたのかもしれない。

で、『アライブ』の感想はというと、いまのところは見始めてよかったのと思ってます。もし感情的につらければ辞めようと思っていたけれど、ほどよく共感し、勇気をもらってます。

※ここからネタバレを含むのでご注意ください。

医師が主役ですが患者の描写も想像よりずっと現実に近く(一昔前のドラマだと副作用のようすが全然違うのですよね)、声の出方や動きといった立ち居振る舞い、爪の様子なんかも、石野真子さんの演技が圧倒的なことも相まって非常にリアルでした。

また、第2回の男性乳がん・20代女性の乳がん(ステージ2)では、しっかり治療をし治す前提で描かれており、告知と死を安直に結びつけない構成もすごく好きでした。現代の当事者としてはあまりに当たり前のことだけれど、「がん=死」としないことは素晴らしいと思います。一方、緩和治療を経て亡くなる患者も描かれており、そのバランスがとても良いと感じました。

一番印象的だったのは、自らもサバイバーという梶山薫先生(木村佳乃)が、告知後間もない20代の乳がん患者・佐倉莉子(小川紗良)さんにカミングアウトするシーン。当事者にとって、先輩サバイバーの言葉ほど刺さるものはないと感じましたし、ドラマとはいえ闘病後にバリバリ働く姿は尊敬し勇気をもらいました。ただただ、木村佳乃がかっこいい。

わたしもがんばって働きます。第3回以降も楽しみにしてます!

代表・chira

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